INTERVIEW
case . 店舗・オフィス
四季の移ろいに触れ
心和む洋菓子店
四季を映す前庭と天然木の板壁が訪れる人を
優しく迎える洋菓子店・明智茶屋様。
店内は格子や提灯など和のモチーフと
アンティーク調の家具が調和し、
和モダンな空間が広がっています。
店舗リノベーションを機に、お店との
関わり方も変わったというオーナー様。
事業のあり方から考える
店舗づくりのポイントや、
特に気に入っている点を伺いました。

店舗づくりの実績と
まちづくりへの
取り組みに惹かれて。
大滝工務店に店舗づくりをお願いしたきっかけは、友人の紹介です。以前から大滝工務店の評判は聞いていて、特に店舗づくりの実績がある点、まちづくりに積極的に関わり地域を盛り上げようとしている点が魅力的でした。建築という柱をもちながら多角的に地域の発展を考え次々と実行していく姿に、まだ自分の知らない世界を見せてくれそうなワクワク感があり、実際にその予感は的中しました。

店舗づくりのプロセスは、想像と大きく異なりました。良い意味で驚いた点です。
当時感じていた課題を深く掘り下げてもらい、まずは事業のあり方を定めることに。具体的にはワークショップを通じて、一緒にミッション・ビジョン・バリューを考えていきました。私自身の変化として、事業の「これから」に真剣に向き合う中で、以前よりも視野が大きく広がった実感があります。

事業のあり方を定めたことで
自然と見えた店舗の形。
ミッション、バリューなど事業の形が定まったあとは、驚くほどスムーズに店舗づくりが進みました。「明智茶屋らしさ」がはっきりしたため、壁や床の色、家具などのデザインに関しても大滝工務店さんと打合せしながら「ここはこうですよね」と、自然に決定しました。
特にラフな仕上がりの塗床が気に入っているポイントで、お店全体の雰囲気を支えてくれています。

ほかにも、店舗には細部まで私の「好き」が詰まって、明智茶屋の想いを体現するものとなっています。
前庭や坪庭を設けたことで季節とともに変化する自然を感じられ、人工物で飾る必要のない店内。ショーケースの板壁や間接照明、天井の格子には手仕事のぬくもりと和の風情があって、ケーキやお土産用の焼き菓子を一層引き立てます。外の板壁は「木目がきれいだから」と成人式の撮影に利用してくれた方もいて、地域貢献のきっかけになったのが嬉しいですね。

リノベーション後のお店はお客様にも好評ですし、私自身もこのお店を活かしてもっと地域に貢献したいと思うようになりました。人の集まる場として、アコースティックライブや子ども向けのイベントを開催したことも。
お店が変わったことで「自分のお店と地域、どちらも盛り上げられる事業を展開していきたい」という想いが強くなり、事業の将来にワクワクしています。


これから店舗づくりをする方へ
店舗という事業に直結する部分をお任せするには、信頼関係が大切です。大滝工務店さんは私の話をじっくり聞き、「こんな風になりたい」という事業の将来像を一緒に描いてくれた点が、安心してお任せできた理由だと思います。
特にワークショップは非常に良い経験となりました。以前は他人への相談にハードルを感じていましたが、現在は自然に周囲と話し合い、意見を募れるように。私の姿勢が変わったため、スタッフがより主体的に店舗運営に関わってくれるようになった点も大きな変化です。
また、当店の場合は具体的なイメージがないまま相談したのですが、「どんなものが好きか、それはなぜか」に向き合うフェーズがあったのも印象的です。自分の言葉で自分の好きなものをたくさん伝えられるようになった結果、私好みの遊び心のある設計を提案してもらえました。
オフィスや店舗は、事業の大きな鍵です。ぜひ、こちらの想いを受け止め、事業のことまで真剣に考えてくれるパートナーを見つけてください。
ご提案のポイント

ご相談いただいた時から、地域への想いをもたれていた明智茶屋様。想いと実際の店舗をつなげるために、コンセプトを見える化するワークショップを開催させていただきました。ワークショップで真剣にご自身の事業・これからの理想像に向き合っていただいたおかげで、共通のゴールを見据えプロジェクトを進められた点がポイントです。
特に、店舗の正面に位置する庭と廊下は「緑を感じたい」というオーナー様の希望で実現。木目を活かした板壁や窓の外の木々の影を映す壁など、店内でも自然を感じられるよう設計しています。格子や提灯といった和の風情と四季折々の自然が調和して、誰もが安らげるお店となりました。
